<i>lux</i>標識<i>Ralstonia solanacearum</i>由来の生物発光を用いた青枯病抵抗性トマトの新しい選抜法の開発

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  • A New Method for the Selection of Tomato Plants Resistant to Bacterial Wilt Using Bioluminescence from lux-marked Ralstonia solanacearum.
  • New Method for the Selection of Tomato Plants Resistant to Bacterial Wilt Using Bioluminescence from lux-marked Ralstonia solanacearum

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抄録

luxCDABEオペロンを導入した生物発光Ralstonia solanacearum YN5を用いて青枯病抵抗性トマト品種の簡易選抜法を検討した。播種3週間後のトマト25品種の幼苗にYN5を根部浸漬接種後25°で水耕栽培し,病徴発現とともにVIMカメラを用いて生物発光を観察した。接種7日後の幼苗の上位部における生物発光の度合と接種18日後の発病株率に正の相関関係が認められた(r2=0.985)。次に,トマト18品種を青枯病菌汚染圃場で栽培し発病度を調査したところ,水耕栽培試験で上位部に強い生物発光が観察された品種は,開花期以降,激しく萎凋症状を示し高い発病度を示した。圃場における発病度と水耕栽培における生物発光度には正の相関関係が認められた(r2=0.628)。以上の結果から,トマト品種の圃場における青枯病罹病性の検定が,幼苗の水耕栽培におけるYN5由来の生物発光を指標として可能であることが明らかとなった。本法を用いると,従来の選抜法に比べて短時間で簡易に多数の青枯病抵抗性品種を選抜できる。本法は青枯病抵抗性品種の初期選抜に有効であることが示唆された。

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