ウグイによるブルーギル卵の捕食効果についての実験的解析

  • 片野 修
    (独)水産総合研究センター中央水産研究所
  • 坂野 博之
    (独)水産総合研究センター中央水産研究所
  • VELKOV BORIS
    Department of Marine Bioscience, Tokyo University of Marine Science and Technology

書誌事項

タイトル別名
  • An experimental analysis of the predation effect by Japanese dace Tribolodon hakonensis on bluegill eggs
  • ウグイ ニ ヨル ブルーギルラン ノ ホショク コウカ ニ ツイテ ノ ジッケンテキ カイセキ

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抄録

産卵床を備えた 7 つの実験池にブルーギルの雄 1 尾と雌 2 尾をそれぞれ収容したところ,合計で 12 回の産卵があり,砂利の上方から数えた卵数は 2,060 から 3,850 の範囲にあった。上方から数えた卵数を 3,000 に調節し,そのうち 6 例では 10 尾のウグイを放流し,残りの 5 例ではウグイを放流しなかった。ウグイを放流した池で産卵後 4 日目に出現した仔魚は平均して 28.5 尾であり,ウグイを放流しなかった池の 888.0 尾に比べて有意に少なかった。ウグイを湖沼に放流することはブルーギルを抑制するうえで有効である可能性が示された。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 72 (3), 424-429, 2006

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (26)*注記

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