紀伊半島西岸域における稚アユの成長

  • 吉本 洋
    和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場
  • 藤井 久之
    和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場
  • 中西 一
    和歌山県農林水産部水産局水産振興課

書誌事項

タイトル別名
  • Growth of juvenile ayu Plecoglossus altivelis altivelis in the coastal waters off western Kii Peninsula
  • キイ ハントウ セイガンイキ ニ オケル チアユ ノ セイチョウ

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説明

紀伊半島西岸域で採捕された稚アユの耳石により,ふ化時期・初期成長を求め,それらと海水温・プランクトン量との関係について検討した。ふ化時期は 11 月中・下旬が中心で,11 月にふ化した稚アユは,12 月の海水温が低く 1 月のプランクトン量が多いほど成長速度が大きくなった。北部海域は南部海域と比較し,ふ化時期が早く,冬期にプランクトン量が多いため成長速度も大きかった。また,稚アユの漁獲尾数(CPUE)が多い年の初期成長は良好であった。以上のことから,稚アユの資源豊度には,プランクトン量,水温,初期成長が関係していることが示唆された。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 73 (6), 1057-1064, 2007

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (41)*注記

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