耳石微量元素分析によって明らかにされた東京湾産マハゼの稚魚期での河川遡上履歴

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タイトル別名
  • Upstream migratory history in juvenile stage of yellowfin goby <i>Acanthogobius flavimanus</i> in Tokyo Bay as revealed by otolith Sr:Ca ratios
  • ジセキ ビリョウ ゲンソ ブンセキ ニ ヨッテ アキラカ ニ サレタ トウキョウワンサン マハゼ ノ チギョキ デ ノ カセン ソジョウ リレキ
  • Upstream migratory history in juvenile stage of yellowfin goby Acanthogobius flavimanus in Tokyo Bay as revealed by otolith Sr:Ca ratios

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抄録

東京湾とその流入河川の淡水域と汽水域で採集したマハゼ 61 個体(体長 52.4-131.8 mm)の耳石の Sr:Ca 比から河川遡上履歴を調査した。河川淡水域で採集した 21 個体はすべてが稚魚期に汽水・海域から淡水域に移動していた。汽水域で採集した 40 個体中 31 個体は淡水域への遡上履歴をもたないが 8 個体は一時的に淡水域に侵入し,1 個体は淡水域への遡上後に再び降河した履歴をもっていた。したがって,本種は生活史のなかで淡水域や汽水・海域の様々な塩分環境に対応しうる柔軟な回遊パターンをもつことが明らかとなった。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 80 (6), 928-933, 2014

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (15)*注記

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