昇汞を用ひて鋼中のFeO及MnOを定量する研究につきて

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(1) 鋼を昇汞で分解してその殘渣についてFeO及MnOを定量する方法の補正<br>(2) 實驗法の記述<br>(3) 他の定量法との比較<br>(4) 合金鋼にこの定量法の適用<br>(5) 適用に際しての制限<br>鋼中のFeO及MnOの量を測定するには之れ迄は通常鹽素揮發法及水素還元法が採用された。即ち前者の方法では現今の研究立場から見て妨害する副反應のために結果が完全とは言ひ得ない。又後者の方法では0.2%迄の炭素含有で珪素鐵に依る鎭靜を行はぬ鋼に於てのみこの兩酸化物の酸素の和を見出し得らる。<br>之等酸化物が鋼類の特性に及ぼす有害なる影響に鑑みこの酸化物の正確な含有量を知ることは大切なことである。この研究ではさきにE. Maurerが1909年に提出した方法が鋼中のFeO, MnOを定量するのに果して適用し得るや否やをたしかめた。<br>鋼を昇汞の水溶液で處理すると金屬鐵は方程式Fe+2HgCl2_??_FeCl2+2HgClにより一方HgClを形成してFeCl2となりとける。そして酸化物類は反應殘渣中にのこるが故に之れにつき測定を行ふ。

Journal

  • DENKI-SEIKO

    DENKI-SEIKO 11 (11), 594-607, 1935

    Daido Steel Co., Ltd.

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282681396189184
  • NII Article ID
    130000746079
  • DOI
    10.4262/denkiseiko.11.594
  • ISSN
    18834558
    00118389
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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