仔牛血清の伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス増殖抑制機序

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タイトル別名
  • Mechanism of Suppression by Bovine Serum on Growth of Infectious Bursal Disease Virus
  • 仔牛血清の伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス増殖抑制機序〔英文〕
  • コウシ ケッセイ ノ デンセンセイ ファブリキウスノウビョウ ウイルス ゾウシ

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抄録

仔牛血清(CS)による伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(IBDV)プラーク形成抑制機序を調べた。CS中の抑制物質は, CSを鶏胚線維芽細胞(CEF)とともに保温することで吸収され, 抑制物質のCEFへの付着が示唆された。CEFに吸着するIBDV量は細胞をあらかじめCSで処理すると減少した。また, プラーク観察用重層寒天にCSを加えた場合にもIBDVプラーク形成は抑制され, CSは周囲細胞への感染拡大を阻止した。さらにCSはIBDVを直接不活化(中和)するのではないことが示された。これらの成績から, CS中の抑制物質はCEF表面に付着して, おそらくは細胞表面のウイルスレセプターをおおうことにより, IBDVの細胞吸着を阻止することが示唆された。

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参考文献 (3)*注記

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