ゴマサバの蓄養可能期間の検討

  • 保 聖子
    鹿児島県水産技術開発センター 鹿児島大学大学院連合農学研究科
  • 折田 和三
    鹿児島県水産技術開発センター
  • 木村 郁夫
    鹿児島大学大学院連合農学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Acceptable period for spotted mackerel <i>Scomber australasicus</i> to be rested in fish cages without feeding while still maintaining high quality
  • ゴマサバ ノ チクヨウカノウ キカン ノ ケントウ

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抄録

<p> 鹿児島県では,まき網で漁獲したゴマサバの一部を数日間絶食蓄養してストレスを回復させた後即殺し,死後硬直前の状態での刺身商品の流通が行われている。本研究では,適正な蓄養期間を明らかにするために,肥満度及び血漿と筋肉の各成分や筋肉物性を指標として検討した。蓄養期間中,筋肉脂質量は変化しないが,筋肉タンパク質量は減少した。筋肉圧縮強度は蓄養21日まで維持した。蓄養15日まで肥満度は変化せず,それ以降で有意に減少した。無給餌でも15日程度の蓄養であれば,刺身商材としての価値を維持できることを確認した。</p>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 83 (3), 392-399, 2017

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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