書誌事項
- タイトル別名
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- HEXOSAMINE CONTENTS IN CORNEAL TRANSPLANTATION IN THE DOG
- イヌ イショク カクマクヘン ニ オケル ヘキソサミン ノ ヘンドウ エイブン
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説明
角膜損傷の後,あるいは角膜移植の後,数日して,アメタクロマジア現象が観察される.これについて,多糖類総量の減少によるとする説,あるいは?浮腫による単位容積中のメタクロマジアを起こす物質の減少その他によるものであるという見解がある.本実験では,犬におり・て角膜移植を行ない,そ.の前後における総へキソサミンの変動を調べた.それとともに,グルコサミンとガラクトサミンの分別定量と,総硫酸基の定量な行ない,犬の角膜移植片3におけるヘキソサミンの変動を分析した.右眼は,6mmトレパンによる全層同種角膜移植を行ない,左眼ば対照とした.術後,1,3,6,9,12,15,20日目に材料を採取し,加水分解後DowEx-50Wを用いてイオン交換コラム・クロマトグラフによる分離定量を行ない,Boasの方法に準じて比色定量した.総硫液基の定量は,田宮法に準じて行なった.移植片の総へキソサミン量は,術後3日目より6日目にかけて著しく減少し,6日目には最少となるが,6日目より9日目にかけてj:曽カロし,12日目に最大となり,以後減少し,20日目には対照よりも少なくなった.総へキソサミンの減少は,グルコサミンおよびガラクトサミンの両者の減少によるが,その 増加は,主としてグルコサミンの著しい増加にもとずくものである.また,総硫蒙基は,術後より減少する傾向が見られた.以上の成績を,光人の業績を参考にして考察すれば,角膜移植片に見られたガラクトサミンの増加は,コンドロイチンの増加を,また,グルコサミンの増加と総硫敢基の減少はヒアルロノ酸の増加を,それぞれ示唆するものではないかと思われる.
収録刊行物
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- 日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science) 27 (1), 25-32, 1965
公益社団法人 日本獣医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681400249856
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- NII論文ID
- 110003984852
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- NII書誌ID
- AN00191788
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- COI
- 1:CAS:528:DyaF2MXks1Gntrs%3D
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- ISSN
- 18811442
- 00215295
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- NDL書誌ID
- 8384711
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- PubMed
- 4873691
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可