猫の Ringworm から分離した Microsporum gypseum について

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  • MICROSPORUM GYPSEUM ISOLATED FROM FELINE RINGWORM
  • ネコ ノ Ringworm カラ ブンリ シタ Microsporum gypseum ニ ツイテ エイブン

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説明

MicrosPorumg労seumに起因するRingwormについては,これまで多くの報告が行なわれてきた.本菌による感染は人・犬・馬・猫などに認められている.しかし猫におけるM.茨増seumによるRing一wormの報告例は極めて少ない.STOCKDALEはこれまでM.gypseumと同定された菌は3種の完全菌,すなわちNannizziaincurvata,N.g))pSeaおよびN.fulvaに分類されることを報告した.しかしながらRingworm病変部から分離したM.g)pSeumの菌株については,多くの場合に,完全菌の検討まで行なわれていない.著者らは先般から東大附属家畜病院の患畜についてRingwormの検索を行なってきた.今回東京都内で飼育の猫3例のRingwormからM.gyPseumを検出することができた.これらの猫のRingworm病変部から分離したM.gyl)seumの菌株を,単独に,または3種のM.gyP一seum(N.incurvata,N.gyl)seaおよびN.fulva)のそれぞれ相対応する2種の単一子嚢胞子菌株とおのおの交叉して,土壌培養を行なった.その結果,今回の猫のRingwormから分離した菌株はNannizziaincurvataSTOCKDALE,1961およびNannizziagyPsea(NANNIZZI)STOCKDALE,1963であると同定された.なお同一猫のRingwormからN.incurvataの交叉によってClcistothcciaを形成する相対応する2種の菌株を分離することができたことは興味あることである.

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