高血圧症患者におけるオルメサルタン単剤療法の脂質プロファイルに及ぼす影響:経時観察研究

  • 西田 弥生
    日本大学医学部臨床試験研究センター
  • 諏佐 典生
    日本大学医学部臨床試験研究センター
  • 矢田 洋一
    日本大学医学部生体機能医学系薬理学分野
  • 神徳 宏
    日本大学医学部生体機能医学系薬理学分野
  • 浅井 聰
    日本大学医学部臨床試験研究センター 日本大学医学部生体機能医学系薬理学分野
  • 高橋 泰夫
    日本大学医学部臨床試験研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of Olmesartan Monotherapy on Serum Lipid Profiles in Patients with Hypertension: an Observational Longitudinal Study
  • コウケツアツショウ カンジャ ニ オケル オルメサルタンタンザイ リョウホウ ノ シシツ プロファイル ニ オヨボス エイキョウ : ケイジ カンサツ ケンキュウ

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説明

この研究の目的はオルメサルタン単剤投与が高血圧患者の血清脂質プロファイルに与える影響を検討することである.我々はオルメサルタンを新規に使用した患者のHDL コレステロール(139 人),LDL コレステロール(150 人), トリグリセリド(185 人),総コレステロール(188 人)の経時的変化を投与後12 カ月間まで後ろ向きに調査し,オルメサルタンによる治療期間と各血液検査値の関係を一般化推定方程式と一般化線形混合モデルを用いて解析した.その結果,各血液検査値はいずれもオルメサルタンの治療期間と有意な相関はみられなかった.また,ベースラインとの平均値の比較において,投与後から12 カ月までのいずれの治療期間においてもすべての検査値で有意な変化は認められなかった.この結果は,少なくとも投与開始から12 カ月の間はオルメサルタンが脂質代謝に与える影響が少なく,脂質代謝に関しては安全に使用できる薬剤であることを示唆している.

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参考文献 (19)*注記

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