歯牙酸蝕症に関する考察

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  • シガサンショクショウ ニ カンスル コウサツ

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抄録

歯牙酸蝕について, 作業年歴15年以上のものについて唾1液水素イオン濃度の変化, 電気診断器に対する反応検査, 血液検査, レントゲン検査を行なつた。また作業環境については, 画一的に口腔検査を行ない粛周組織との関連性も考察した。<BR>唾液水素イオン濃度の変化については, 作業中の消長を検査し, 作業中に最高値を示す事を認めた。電気診断器による検査では, いわゆる歯牙齲蝕にくらべて歯髄の知覚反応は鈍に示される場合が多く見られた。<BR>血液所見では, A.G比の低下, および慢性の貧血状態の潜在が疑われた。歯周組織疾患との関連では, 高い頻度で歯周組織疾患の発生が見られ作業環境との関係を因果ずけている。<BR>本論1丈の要旨は第9回および第10回日本口腔科学会中四国地方部会で発表した。<BR>稿を終るにあたり御校閲, 御指導を戴いた山内助教授に謝意を表する。

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