脳疾患に伴う急性上部消化管病変と同病変に対する抗かいよう剤(Al(OH)3+Mg(OH)2,シメチジン)の予防的効果について

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  • Prophylactic effect of anti-ulcerlative drugs on acute upper gastrointestinal lesions (AUGL) associated with cerebro-vascular disease (OVD) and head trauma.

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抄録

脳疾患に伴う急性上部消化管病変: Acute upper gastrointestinal lesions (AUGL)について,脳疾患で死亡し全身解剖された126例の検討より,脳疾患全体では38%,脳出血では45%,脳梗塞では18%にAUGLの合併をみ,脳出血は脳梗塞に比し有意に合併が多くみられ(p<0.05),また脳出血では3×3cm以上の出血で,脳ヘルニア等のmass effectのみられるものにAUGLの合併がみられたが,以上の剖検例の検討より,脳出血におけるこれら危険群と脳疾患で脳外科的手術が行なわれた群に,抗濃瘍剤(A1(OH)3+Mg(OH)2:マーロックス120m1/日,シメチジン800mg/日)の予防的投与を行なったところ,脳疾患全体では17→3.4% (p<0.005),脳出血では45→6.3% (p<0.025),頭部外傷では29.7→3.8% (p<0.025),へと対象に比し有意に合併するAUGLの減少がみられた.

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