A CASE OF BENIGN SYMMETRIC LIPOMATOSIS

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  • Benign symmetric lipomatosisの1症例

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Benign symmetric lipomatosisは頚部,体幹などに対称性,びまん性に脂肪沈着をおこし,独得な外観を呈する疾患であるが,その報告は本邦では非常に少ない.我々はbenign symmetric lipomatosisと考えられる1症例を経験したので報告する.症例は52才,男性. 47才頃より後頚部,左右下腹部の腫脹に気付くも放置. 49才の時,後頚部の腫脹切除. 51才より左右前胸部も腫脹するため本院受診した.入院時身長160cm,体重62kgと躯幹はやや肥満を示した.また前胸部に手拳大,下腹部に小児頭大の腫瘤状隆起が左右対称性にみられた.その性状は柔らかく境界不明瞭で,自発痛はなかつたが,圧迫すると軽い鈍痛を訴えた.検査成績ではγ-GTP, LAPの上昇,尿酸値の増加がみられたが,内分泌疾患による随伴性肥満を示唆する所見は認められなかつた.また血中脂質は正常値を示した.生検所見では被膜を持たない正常の脂肪組織像であつた.本症の成因に関しては,アルコール多飲,高脂血症,高尿酸血症, OGTT異常,内分泌疾患などさまざまな報告がみられ確定的なものはなかつたが, 1977年Enziらの報告以後,細胞内の脂肪代謝異常が注目されるようになつている.治療としてはlipomatose massの切除以外有効な手段はないが,再発例も報告されている.本症例においても後頚部の手術瘢痕部に一致して柔かい小さな腫瘤が認められ,再発と考えられた.

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