書誌事項
- タイトル別名
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- TRANSIENT AND MARKED IMPROVEMENT OF PARALYSIS AFTER THE INTRAVENOUS INFUSION OF ARGININE IN A CASE OF HYPOKALEMIC PERIODIC PARALYSIS
- イッカセイ ニ arginine ジョウチュウ ガ チョコウ オ テイシタ ト
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説明
特発性低K血性周期性四肢麻痺の重症患者に頻発する麻痺発作中に,たまたま10%arginine塩酸塩300mlの点滴静注投与で著明な麻痺発作改善効果を認め,引き続きその臨床効果を反復確認した. arginine投与により四肢麻痺発作と低K血症の改善および尿中K排泄, CK/Ccrの増加を認めたが血中pHには有意の変化はなかつた. 10%arginine 300ml投与時の血清K増加は平均2.4±0.60(前値2.3±0.45→後値4.8±0.80)mEq/lであつた.またarginineと同様,塩基性アミノ酸lyslne HCl投与で同様の四肢麻痺発作に対し著明な改善効果を認めたが,酸性アミノ酸のsodium g1utamate投与ではKC1, acetazolamideの点滴投与と同様に麻痺発作の改善を全く認めえなかつた.すなわちarginineとlysineの四肢麻痺発作に対する効果は塩基性アミノ酸に特異的な効果であり,その作用機序として筋細胞内Kと塩基性アミノ酸の交換効果が示唆された.またarginine HCl 30gの連日点滴静注投与で四肢麻痺発作の出現頻度はむしろ増加し,本薬は麻痺発作中の治療法として急性投与の臨床的有用性が注目された.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 71 (5), 697-702, 1982
一般社団法人 日本内科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681419113856
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- NII論文ID
- 130000891605
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- NII書誌ID
- AN00195836
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- ISSN
- 18832083
- 00215384
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- NDL書誌ID
- 2491054
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- PubMed
- 7130813
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可