汎発型ムコール症に合併したhemophagocytic syndromeにより多臓器不全で死亡した糖尿病の1例

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  • A case of diabetes mellitus who died due to multiple organ failure caused by hemophagocytic syndrome complicated with generalized mucormycosis.

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抄録

糖尿病の61歳,女性.抜歯後発熱しその後急速に進行する意識障害,多臓器不全のため当科に入院した.貧血,血小板減少,肝腎不全及びDICの合併を認めた.骨髄ではmacrophageの増加と活発な貪食所見がみられhemophagocytic syndrome (HPS)と診断されたが,多臓器不全のため死亡した.剖検にて肺,膵,腎,血管内等にMucor sp.の菌糸塊を認め汎発型ムコール症がHPS発症の引き金になったと思われる稀な症例と思われた.

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