自己免疫志疾患における胸腺異常胸腺生検所見と免疫グロブリンの検索を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • THYMIC ABNORMALITIES IN AUTOIMMUNE DISEASES BIOPSY FINDINGS OF THYMIC TISSUE AND RESEARCH OF IMMUNOGLOBULIN
  • ジコ メンエキ シッカン ニ オケル キョウセン イジョウ キョウセンセイケンショケン ト メンエキ グロブリン ノ ケンサク オ チュウシン ト シテ

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説明

自己免疫疾患に占める胸腺の意義については未だ推測の域を出ない.著者らは胸腺異常診断法として縦隔充気X線撮影法および経胸骨上窩胸腺生検、摘出法につきのべ,自己免疫疾患23例の胸腺,甲状腺,筋肉,リンパ節の同時生検所見と免疫グロブリンの異常について報告する.重症筋無力症群(12例),慢性非特異性甲状腺炎6例(2例は重症筋無力症と合併), SLE,その他の3群にわけて追求されたが,自己免疫機転の加わつた疾患ではmultiple immunopathyの変化がみられ,とくに胸腺異常所見は全例に証明された.免疫グロブリンについては,重症筋無力症群ではIgG↓, IgA↓, IgM↑のパターンが特徴的で, SLEなどではIgMの増加が著明であつた.慢性非特異甲状腺炎群では免疫グロブリンの変動はあまり著名ではない.以上,胸腺異常を中心に自己免疫疾患の二,三についての考察を行なつた.

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