胆嚢収縮と内因性cholecystokinin胆嚢収縮機序にかんする研究

書誌事項

タイトル別名
  • ENDOGENOUS CHOLECYSTOKININ AND THE CONTRACTION OF THE GALLBLADDER
  • タンノウ シュウシュク ト ナイインセイ cholecystokinin タンノウ シュウシュク キジョ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

Ivyによりはじめてcholecystokininが抽出され,胆嚢収縮機序は体液性に調節されていることが明らかになつた.最近Svatosは人尿中より内因性cholecystokininの抽出に成功した.著者も人尿中より内因性cholecyustokininの抽出を行ない,胆嚢収縮要素を検討し,これが緊張を高めるものと収縮時間を延長せしめる2要素から構成されているという新知見を得た.同時に抗胆嚢収縮要素の存在を確認し,この物質は胆嚢壁で産生されることも明らかにした.尿中cholecystokinin作用物質の量的差異を健常例,胆嚢摘出例および胆嚢収縮不良例につき比較検討し,胆嚢摘出例および胆嚢収縮不良例の尿中には胆嚢収縮要素が健常例より多量に存在する結果を得た.これにより胆嚢収縮はcholecysto-kininとanticholecystokininの拮抗する二元的要素の量的変動により行なわれると推定され,この事実より未開拓の分野である胆嚢ディスキネジーの病態生理を解明し得ると考える.

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