心症状(Stokes-Adams症候群)を主徴としたsarcoidosisの1剖検例

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タイトル別名
  • A CASE OF MYOCARDIAL SARCOIDOSIS WITH STOKES-ADAMS SYNDROME
  • シン ショウジョウ Stokes-Adams ショウコウグン オ シュチョウ ト シタ sarcoidosis ノ 1 ボウケンレイ

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説明

既往にジフテリヤ,高血圧のある59才の主婦が,約半年前より次第に頻度,程度が増強する短時間の失神発作を訴えて来診した.初診時、軽度の心収縮期雑音を聴取する他,理学的に異常所見を認めず,リンパ節も触知しない.麻痺もない.胸部X線像に,肺門部陰影の両側性拡大、心電図上A-Vブロックおよび完全右脚ブロックを認める.冠硬化によるStokes-Adams症候群と診断,発作に対してiso-protenol誘導体,副腎皮膚ホルモンを投与,効果められた.1年後再発死亡.剖検により,心が広範に類肉芽腫に侵され,さらに肺リンパ節,肝,脾,腎等に侵襲がみられ, fatal myocardial sarcoidosisと診断された.さらに,本邦におけるサルコイドーシス剖検例20例(内fatal myocardial sarcoidosis 12例)を集計し,心サルコイドーシスの臨床像につき考察した.

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