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- 三船 慎一
- 岩手医科大学木村内科
書誌事項
- タイトル別名
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- ELECTROLYTE METABOLISM IN HYPERTENSION
- コウケツアツショウ ニ オケル デンカイシツ タイシャ ニ カンスル ケンキュウ
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説明
本態性高血圧症の塩類代謝にかんしては,なお未解決の点が多い著者は岩手県住民が味噌汁から摂取する食塩量を定量し,当該地域住民は明らかに食塩摂取過剰状態にあることを認めた.つぎに,高血圧症患者,正常血圧者を対象として,1日量として正確にNa: 150mEq, K: 100mEqを含む食餌を15日間与え,中間の5日間には,さらにthiazideを投与し,尿中のNa,K排泄量を測定しbalance studyを実施した.thiazide投与前,高血圧症患者は正常血圧者よりNa貯留が少なく,投与中は反対に著明なNa利尿を来たし,投与を中止すると,かえつてNa貯留が顕著になつた.その結果,高血圧症患者は正常血圧者に比し,体内に常にNaが貯留していることが推測された.この期間中, catecholamine, aldosterone排泄量をも測定してその結果について考察した.また,体内に貯留するNaの臓器分布を高食塩食で飼育したシロネズミを用いて検索し,大動脈壁のNa貯留が最も著明であることを知つた.
収録刊行物
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- 日本内科学会雑誌
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日本内科学会雑誌 56 (1), 1-14, 1967
一般社団法人 日本内科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681423234432
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- NII論文ID
- 130000888630
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- NII書誌ID
- AN00195836
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- ISSN
- 18832083
- 00215384
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- NDL書誌ID
- 8398113
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可