結核と視神経との関連にかんする研究

書誌事項

タイトル別名
  • RESEARCH ON THE RELATIONSHIP BETWEEN TUBERCULOSIS AND OPTIC NERVE
  • ケッカク ト シシンケイ ト ノ カンレン ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

説明

結核の初期における神経症様症状を見逃すことなく,診断にこれらの価値を見出すことの重要性を力説し,このような愁訴に迷彩されている時期の結核症を,迷彩結核と提唱して来たが,その病態生理の解明の足懸りとして,視神経と結核の関連を検索した成績である.臨床編では結核感染と慢性球後視神経炎を追究し,愁訴持続期間調査成績および抗結核薬使用成績より,ツベルクリン反応と視神経炎所見の出現ならびに消退頻度のの間には関連のあることを知つた.実験編においては,シロネズミを用いた病理組織学的および電子顕微鏡学的検索より, BCGと結核菌結合脂質接種後,やゝ早期に視神経および周囲組織に病的変化が出現することを確認し得た.これらの研究成績は,迷彩結核の提唱に重用なる根拠を提供していると考えた.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ