Insulin-receptorにかんする研究

書誌事項

タイトル別名
  • STUDIES ON INSULIN-RECEPTOR
  • Insulin receptor ニ カンスル ケンキュウ Sjogren シ
  • WITH REFERENCE TO THE GLUCOSE INTOLERANCE OF SJÖGREN SYNDROME
  • Sjögren症候群の耐糖能異常との関連

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抄録

Sjögren症候群では高頻度に耐糖能異常が認められる. 50gブドウ糖負荷試験では,生検組織を含めて確定診断した11例のSjögren症候群の内, 3例が糖尿病型,3例が境界型, 5例が正常型であつた.同時に行なつた血中insulin反応の検査では6名が高反応型, 2名が正常型であつた. 125I-insulinを用いて末梢白血球への結合能をSjögren症候群4例,重症筋無力症に全身性エリテマトーデスを合併した1例,健康成人6例につき測定した.円形単核球insulin-receptor活性は健康成人3.98±1.13%に比較してSjögren症候群では1.47±1.24%に低下していた.同様に好中球insulin-receptor活性は健康成人4.96±0.94%に対してSjögren症候群では1.87±1.56%に低下していた.以上の結果から, Sjögren症候群では抗膜抗体によりinsulin-receptor活性が障害をうけ,ひいては軽度の耐糖能異常を生じるものと示唆された.

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