緑色舌,緑色便,緑色尿を呈したSMONの2剖検例

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タイトル別名
  • TWO CASES OF SUBACUTE MYELO-OPTICO-NEUROPATHY WITH GREEN TONGUE, FAECES AND URINE
  • リョクショク ジタ , リョクショクベン , リョクショク ニョウ オ テイシタ SMON ノ 2 ボウケンレイ

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説明

1970年4月~5月に三楽病院入院中の2名のSMON患者(73才と47才の女子)が緑色舌,緑色便のほかに緑色尿を呈した.この緑色尿の沈渣中に緑色の針状結晶が多量に発見された.この結晶は吉岡,田村により非抱合のキノホルムと,キノホルムと鉄の錯化合物からなることが明らかにされた.このことが端緒となりキノホルム中毒が注目されるに至つたことを考えるとSMON究明の上で重要な症例であるといえる.患者はその後不幸にして死亡した.その剖検所見で脊髄,視神経,末梢神経の軸索の変性.脱落と索状脱髄を中心とした炎症所見を欠く系統的な変性がみられて典型的なSMONと診断された.

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