ガス壊そ菌群のコラゲナーゼに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Clostridial Collagenases.
  • クロヤ ショウガクショウ ジュショウ ロンブン ガス エソ キングン ノ コラゲナーゼ ニ カンスル ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

二種のガス壊疸起因菌Clostridium perfringens, C. histolyticumから計三種類のコラゲナーゼを精製した。それらの構造遺伝子を解析したところ,予想一次配列にセグメント構造(S1, S2, S3)が認められた。N末端側のS1には金属プロテアーゼに共通なモチーフ(HEXXH)が存在していた。C末端側のS2, S3には重複が認められ,酵素により重複パターンが異なっていた。C. histolyticumの酵素の一つColHを用いて構造活性相関の解析を試みた。N末端側のS1のみからなる組換え酵素が水解活性を示したので,S1は触媒ドメインを形成すると考えられた。単離C末端領域が不溶性コラーゲンに結合することから,この領域はコラーゲン結合ドメイン(CBD)を形成すると考えられた。CBDを用いて細胞成長因子をコラーゲンにアンカーリングし,局所で長時間作用させることができた。CBDの構造が新しい薬物送達システム(drug delivery system, DDS)の開発に応用できる可能性が示された。

収録刊行物

参考文献 (30)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ