イネに寄生するハダニの一新種および他数種のハダニについて

書誌事項

タイトル別名
  • A New Mite of <i>Oligonychus</i> from Rice, with Notes on Some Japanese Spider Mites (Acarina: Tetranychidae)
  • イネ ニ キセイ スル ハダニ ノ イッシンシュ オヨビ タ スウシュ ノ ハダニ ニ ツイテ

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抄録

1) Oligonychus shinkajii EHARA, n. sp.(新種)イネハダニ(和名新称)<br>神奈川県平塚市の農林省農業技術研究所の温室の水稲とトウモロコシに寄生するハダニを新種と査定,ここに命名記載した。日本産の本属の種の中では体が淡黄緑色(体縁は黒ずむ)であること,雄交尾器が背方に曲がることなどの点で特異である。さきに報じたタケスゴモリハダニについで,イネにつくハダニとして日本で二番目のものである。<br>2) 他にチビコブハダニ,ビャクシンハダニ,カンザワハダニ,イシイハダニについて最近の知見を報告した。カンザワハダニが長野県のリンゴおよびオウトウの害虫としてここに追加されたことは注目されるべきであろう。イシイハダニの寄主植物は日本では従来クワのみが知られていたが,ビート,メロン,ナスなどにも害が多い。九州からイシイハダニを新たに記録した。

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被引用文献 (1)*注記

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