胃粘膜下腫瘍へのアプローチ

  • 後藤 修
    慶應義塾大学腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
  • 矢作 直久
    慶應義塾大学腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門

書誌事項

タイトル別名
  • Approach to Gastric Submucosal Tumor
  • 医学と医療の最前線 胃粘膜下腫瘍へのアプローチ
  • イガク ト イリョウ ノ サイゼンセン イ ネンマク カ シュヨウ エ ノ アプローチ

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抄録

胃粘膜下腫瘍の診療においては,消化管間葉系腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)など治療対象となるものを適切に診断することが重要であり,内視鏡,超音波内視鏡,CTなど複数の検査法で総合的に判断する.治療の原則は局所の外科的切除であり,小病変に対しては内視鏡治療が有効なことがある.近年,様々な低侵襲手術の方法が開発されており,病変の主座や大きさに応じて適切な術式が選択される.転移や播種,術後再発病変に対してはイマチニブを第一選択とした化学療法を行い,状況に応じて集学的治療を試みる.癌に比べて症例数が少なく,生物学的悪性度や治療の必要性なども含めて未知の部分が多い疾患であるため,症例を集約したエビデンスの構築が望まれる.

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