ポルフィロモナス・ジンジバリスの表面蛋白質の輸送と局在化に関する研究

  • 庄子 幹郎
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔病原微生物学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Study of transportation and localization of cell surface proteins in Porphyromoans gingivalis
  • 平成24年黒屋奨学賞受賞論文 ポルフィロモナス・ジンジバリスの表面蛋白質の輸送と局在化に関する研究
  • ヘイセイ 24ネン コクヤ ショウガクショウ ジュショウ ロンブン ポルフィロモナス ・ ジンジバリス ノ ヒョウメン タンパクシツ ノ ユソウ ト キョクザイカ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)は慢性歯周炎に関わる最重要細菌として知られている。その病原因子として,強力な蛋白分解酵素であるジンジパインや付着分子である線毛が菌体表面上に存在している。それらが,どのように菌体表面に輸送され,局在するのかといった点については未知の部分が多い。本研究では,菌体表面蛋白質の輸送と局在化に関して,蛋白質のC末端側に保存されたC-terminal domainを有する蛋白質は,新奇の分泌装置であるPor Secretion Systemによって,菌体表面に輸送され,陰性荷電をO抗原鎖に持つAnionic Lipopolysaccharideに結合することによって菌体表層へ局在することを明らかにした。次に,本菌の線毛について,その主要構成蛋白質は輸送する過程において,リポ蛋白質としての中間体を経た後,菌体表面にあるアルギニン特異的蛋白質分解酵素によって,成熟化して重合が開始することを明らかにした。<br>

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