レース直後の競走馬にみられた心房細動の2例について

  • 樫田 陽子
    東京農工大学農学部獣医学科家畜病理学教室
  • 町田 登
    東京農工大学農学部獣医学科家畜病理学教室
  • 山本 剛
    日本中央競馬会馬事文化財団JRC競馬博物館
  • 桐生 啓治
    東京農工大学農学部獣医学科家畜病理学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Two Equine Cases of Atrial Fibrillation Detected Shortly after the Race
  • レース チョクゴ ノ キョウソウバ ニ ミラレタ シンボウサイドウ ノ 2レイ ニ ツイテ

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説明

レースにおいて突然1着馬から大差で遅れて入線し,その直後の心電図(ECG)検査で発作性心房細動(AF)が認められた2例の所見について報告した。症例1ではレース終了10分後にAFが確認され,頻発性多源性心室性期外収縮(VPC)を伴っていた。本例は24時間後には正常洞調律に復帰していたが,その後の調教で状態不良のため競走馬から除籍された。症例2ではAF発症時にVPCは認められず,洞調律復帰後の成績は良好であった。運動直後に発作性AFが起こりVPCが併発した場合,予後は不良となる可能性が示唆された。

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参考文献 (17)*注記

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