家禽における抗体産生とその特長

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  • Notes on Antibody Production in Birds (Review)
  • カキン ニ オケル コウタイ サンセイ ト ソノ トクチョウ

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抄録

主として, ニワトリにおける体液性の免疫反応について記述し, 哺乳類との相違点と共通点を明らかにしようとした。一般に, 抗原が侵入すると, 程度の差はあるが, 体液性免疫あるいは細胞性免疫, いずれの反応型も成立する。とくに, 抗原を Adjuvant とともに投与すると, 後者の反応型も成立することが多い。細胞性免疫の機構は, effector が感作リンパ球 (体液性免疫では抗体) という点を除いては, 体液性免疫と機構的に, 類似すると考えられているが, 鳥類では, あまり研究が進められていない。胚の時期における胸腺の摘出技術の開発, あるいは ROUSE and WARNER118)の用いた方法などが, 今後の進展を約束すると思われる。ファブリシウス嚢と胸腺相互の間にみられる, 細胞の交流なども, 解明すべき問題であろう。

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