アステカ社会と環境文明史—メソアメリカ自然観の理解に向けて—

書誌事項

タイトル別名
  • Aztec society and environmental history of civilizations : Toward an understanding of Mesoamerican visions of nature
  • アステカ社会と環境文明史 : メソアメリカ自然観の理解に向けて
  • アステカ シャカイ ト カンキョウ ブンメイシ : メソアメリカ シゼンカン ノ リカイ ニ ムケテ

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説明

「アステカ王国」(1428~1521年)は,メキシコ盆地を中心として,メソアメリカ後古典期に栄えた.本稿では,植民地時代を含めその歴史的背景を述べた上で,メキシコ盆地の環境・自然現象に関する歴史研究の成果をいくつか取り上げる.アステカ社会は,メソアメリカ文明の中でも文書史料の情報量が多いが,近年では史料解読が飛躍的に進んでおり,すでに整理されたデータに加えて,原史料に直接当たることで,より豊富な情報を引き出すことが可能になる.その一方で,メソアメリカに関する歴史学研究ならびにその隣接諸分野の研究では,儀礼や世界観にかかわる蓄積も多くなされている.これらの成果を取り入れ,メソアメリカの人々の自然観の解明を進めることが,環境文明史の研究の進展につながる.

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 51 (4), 223-230, 2012

    日本第四紀学会

参考文献 (23)*注記

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