鬼怒川中流域，茨城県常総市上三坂地区における平成27年9月関東・東北豪雨の破堤堆積物

DOI Web Site Web Site 被引用文献4件 参考文献8件

書誌事項

タイトル別名
  • Crevasse splay deposits of the 2015 Kanto-Tohoku Torrential Rain Disaster in the central part of the Kinu River, Kami-Misaka district, Joso City
  • キヌガワ チュウ リュウイキ,イバラキケン ジョウソウ シジョウ サンザカ チク ニ オケル ヘイセイ 27ネン 9ガツ カントウ ・ トウホク ゴウウ ノ ハテイ タイセキブツ

この論文をさがす

抄録

<p>平成27年9月関東・東北豪雨により鬼怒川中流域の常総市上三坂地区で生じた人工堤防の決壊による堆積物について，トレンチ掘削や粒度分析を行い，その堆積学的特徴を明らかにした．破堤堆積物は全体的に細粒砂〜中粒砂を主体とし，下位から順に，上方粗粒化を示す細粒砂層（ユニットA），上方細粒化を示す細粒砂〜中粒砂層（ユニットB），低角斜交層理や平行葉理の発達する細粒〜中粒砂層（ユニットC）に細分される．各堆積ユニットは，鬼怒川の越水，破堤，さらに河川水が氾濫原に流入した後，氾濫が収束するという一連の堆積プロセスを反映していると推定される．ユニットAは越水による氾濫堆積の特徴としてよく知られているものである．今回の破堤堆積物では，その上に上方細粒化するユニットBが重なることが特徴である．</p>

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 56 (2), 37-50, 2016

    日本第四紀学会

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ