境峠‐神谷断層帯南部の最近2回の活動時期―長野県木祖村薮原下川原トレンチ掘削調査―

  • 杉戸 信彦
    名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山・防災研究センター
  • 岡田 篤正
    立命館大学COE推進機構(歴史都市防災研究センター)
  • 石村 大輔
    京都大学大学院理学研究科地球物理学教室
  • 西川 泰平
    京都大学大学院理学研究科地球物理学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Timing of the most recent two faulting events in the southern part of the Sakaitoge-Kamiya active fault zone, central Japan: Estimated by Shitagawara excavation trench at Yabuhara, Kiso Village, Nagano Prefecture
  • 境峠-神谷断層帯南部の最近2回の活動時期--長野県木祖村薮原下川原トレンチ掘削調査
  • サカイトウゲ カミヤ ダンソウタイ ナンブ ノ サイキン 2カイ ノ カツドウ ジキ ナガノケン キソムラ ヤブハラ シタガワラ トレンチ クッサク チョウサ

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説明

境峠-神谷断層帯は,長さや累積変位量などの点で中部日本を代表する活断層帯のひとつである.断層帯の南部にあたる長野県木祖村薮原下川原において,最近認定された活断層線を横切るトレンチ掘削調査を実施した.その結果,明瞭な断層が確認され,最近2回の活動が800~1,520 cal BP, および3,840~4,860 cal BPに発生した可能性が高いことがわかった.今回認定された最新活動に相当するイベントは,既存研究では指摘されていない.また,既存研究による最新活動時期(2,370~4,870 cal BP)は,本研究による1回前の活動時期と調和的である.以上は,本断層帯から発生する地震の長期評価に再検討を迫る知見であり,今後の検証が期待される.

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 47 (3), 183-189, 2008

    日本第四紀学会

参考文献 (17)*注記

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