東北地方南部,会津駒ヶ岳と月山火山で発見された完新世中期の十和田中掫テフラ

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タイトル別名
  • A middle Holocene wide-spread tephra, Towada-Chuseri, discovered from a subalpine soil on Mount Aizu-komagatake and the Gassan volcano, northern Japan
  • トウホク チホウ ナンブ,アイズ コマガタケ ト ガッサン カザン デ ハッケン サレタ カンシン セイ チュウキ ノ トウワ タナカソウテフラ

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抄録

<p>福島県会津駒ヶ岳と山形県月山火山の山岳土壌に挟まれる完新世中期のガラス質テフラ(吾妻火山灰)について,主要元素組成分析を行った.その結果,両者は同一のテフラであることが確認された.また,十和田火山東麓において十和田中掫テフラ(6.0calkaBP)を構成する3部層(中掫軽石,金ヶ沢軽石,宇樽部火山灰)を対象に主要元素組成分析を行い,会津駒ヶ岳および月山火山の吾妻火山灰と比較した.その結果,会津駒ヶ岳と月山火山の吾妻火山灰は十和田中掫テフラに由来し,特に金ヶ沢軽石に対比されるテフラ粒子を主な起源とすることが判明した.現時点で十和田中掫テフラの分布は会津駒ヶ岳が南限となるが,さらに南へ展開するのは確実である.</p>

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 55 (5), 237-246, 2016

    日本第四紀学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (1)*注記

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