2次元の山の風下側における下層風日変化の数値的研究

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タイトル別名
  • A Numerical Study on the Diurnal Variation of Low-Level Wind in the Lee of a Two-Dimensional Mountain
  • Numerical Study on the Diurnal Variation of Low-Level Wind in the Lee of a Two-Dimensional Mountain

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説明

山脈の風下側における下層風の日変化について、気象研究所非静力学モデルの2次元・非湿潤過程版による一連の数値実験を行った。風の日変化の特徴を一般風速に応じて次の4つのレジームに分けることができた。(1)谷風レジーム:昼間に山麓部で谷風が吹き、これと山頂を吹き越えるおろし風とが収束する状態、(2)LCZ侵入レジーム:昼間におろし風が、前面に収束帯 (lee convergence zone-LCZ) を伴いつつ風下側の平野へ侵入していく状態、(3)LCZ振動レジーム:LCZが山の風下側で振動する状態、(4)超臨界レジーム:多少の風速の日変化を除いてほぼ定常な状態。このうち(2)と(3)は昼間に平野で地上風速の急増をもたらす。これはニュージーランドのカンタベリー平野や関東平野における観測事実と定性的に合う。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 77 (4), 827-843, 1999

    公益社団法人 日本気象学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (63)*注記

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