降雨領域評価に基づくTRMMマイクロ波放射計降雨推定方法

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書誌事項

タイトル別名
  • A TRMM Microwave Radiometer Rain Retrieval Method Based on Fractional Rain Area
  • TRMM Microwave Radiometer Rain Retrieva
公開日
1998
DOI
  • 10.2151/jmsj1965.76.5_765
公開者
公益社団法人 日本気象学会

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説明

それぞれ2~3kmの視野を持つレーダーと多周波マイクロ波放射計による最近の航空機観測から、レーダーによって推定される降雨強度とマイクロ波放射計で観測される輝度温度の関係に様々な問題があることが指摘されている。本研究においても、船舶の降雨レーダーによる降雨強度観測と、視野はかなり大きいが、衛星搭載の多周波マイクロ波放射計Special Sensor Microwave Imager(SSM/I)の観測から同様の結論が得られた。これらの問題の主な要因は、マイクロ波放射計観測における雨滴からのシグナルが、視野内の他の凝結粒子、すなわち雲水粒子、様々な形と大きさを持つ乾燥あるいは融解している氷粒子や雪片など、と非線型的に混合されるためである。SSM/Iのみによる観測は、そのような非線型混合シグナルから降雨シグナルのみを取り出すには不適当であると考えられる。このような問題は、気象要素によって凝結粒子の量や分布が変化するのでさらに複雑になっている。これらの要因を考慮して、SSM/Iデータから300×300km2のメソスケール領域の平均降雨強度を推定する経験的方法を開発した。この方法におけるパラメーターの一つは、TOGA-COARE領域における降雨領域の割合fRと、もう一つは領域内の凝結粒子の散乱と射出を反映するχである。なお、この方法は、レーダー観測データによるチューニングが必要である。TOGA-COARE領域についてこの方法を用いて降雨強度を推定したところ、レーダー観測の結果と相関係数0.85で一致した。さらに、TOGA-COARE領域の月間降雨量の約13%の誤差で推定することができた。この降雨強度推定方法は、760kmの走査幅を持つ多周波偏波型マイクロ波放射計と220kmの走査幅を持つレーダーの同時観測が可能な熱帯降雨観測衛星(TRMM)に適用できるものと考えられる。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 76 (5), 765-781, 1998

    公益社団法人 日本気象学会

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