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- 伊藤 朋之
- 気象研究所物理気象研究部
書誌事項
- タイトル別名
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- An Automatic Pollak Counter Improved for Routine Field Operation
抄録
大気の汚染水準の監視用測器として,ポラックカウンターは優れた性能を持つ。長期間の自動測定に対しこの測定器の精度を維持させるために,霧管の内壁の含水量と温度を一定に保つための改良を施たし自動測定装置を制作した。<br>今回の測定器の特色は,霧管部分を気密な二重構造とし,素焼制の内管と真鍮製の外管のすき間に一定温度の水を循環させるようにしたことである。<br>実験室内での性能試験の結果,本装置によって,測定場所の気温,湿度の時間変化にかかわりなく,測定値の±10%以内で信用できる凝結核数濃度の測定が可能であることがわかった。<br>本装置を用いて,青森県内の三地点で一ケ年の連続測定を行なった。観測はほぼ順調に行なわれ,装置全体として本質的な欠陥はなく,大気の汚染水準の監視用自動測定装置として適していることが判明した。
収録刊行物
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- 気象集誌. 第2輯
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気象集誌. 第2輯 54 (2), 81-90, 1976
公益社団法人 日本気象学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681481330816
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- NII論文ID
- 130007345211
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- ISSN
- 21869057
- 00261165
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可