偏西風帯にトラップされる準定常ロスビー波の東西波長について

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タイトル別名
  • The Zonal Wavelength of the Quasi-Stationary Rossby Waves Trapped in the Westerly Jet
  • The Zonal Wavelength of the Quasi-Stationary Rassby Waves Trapped in the Westerly Jet
  • Zonal Wavelength of the Quasi-Stationary Rassby Waves Trapped in the Westerly Jet

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説明

偏西風帯に沿ってみられる準定常ロスビー波の特徴について、1980-93年のECMWFデータを用いて北半球夏季の四つの領域の200hPa南北風に対する時空間スペクトル解析によって調べ、以下のことがわかった。周波数が増加するにしたがって、東進波(西進波)の東西波数は増加(減少)する。東進波は西進波に比べてより顕著にみられる。準定常擾乱は、10-30日周期帯だけではなく、30-90日周期帯にもみられる。<br>これらの周期と東西波数との関係を、階段状の基本場を用いたβ-channelモデルによる簡単な計算によって再現することができた。このモデルの東進する(西進する)解の東西波数は、周波数が増加するにしたがって増加(減少)する。東進する解の方が、西進する解よりもより強く偏西風帯にトラップされる。上に述べた四つの領域について、時空間スペクトルから求めた卓越する準定常ロスビー波の東西波数の周波数依存性と、その領域の基本場を用いて計算したβ-channelモデルの解の東西波数の周波数依存性を比較したところ、よい一致がみられた。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 77 (3), 687-699, 1999

    公益社団法人 日本気象学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (32)*注記

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