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  • Diurnal Variation in the Frequency of Heavy Precipitation in Japan

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説明

18年間のアメダス資料を使って日本における強い降水の頻度の日変化を調べた。降水の時間スケールを3種類に設定し(1、3、6時間降水)、それぞれ並の降水から極めて強い降水にわたるいくつかのしきい値(5~80mm/h、10~160mm/3h、20~320mm/6h)について日変化形を地点ごとに求めた後、それらの代表的パタンをfuzzy c-means method(FCM)を使って抽出することにより、日変化形の地域特性を調べた。結果は次のように要約される。(a)沿岸域とりわけ陸地の西側では朝に極大が現れる。(b)その他の多くの地域,特に山岳の南-東側や内陸域の一部では夜半ごろに高頻度傾向が見られる。(c)一部の内陸域とりわけ山岳地域の東側や隣接する平野では夕方に強い極大が現れる。(d)南西諸島では昼間に極大が見られる。これらのうち、夜半ごろの高頻度傾向は1時間降水量よりも3時間および6時間降水量のほうが、また弱い降水よりも強い降水のほうが明瞭であり、「豪雨は夜に多い」という経験と合致する。

収録刊行物

  • 気象集誌. 第2輯

    気象集誌. 第2輯 77 (6), 1137-1149, 1999

    公益社団法人 日本気象学会

被引用文献 (13)*注記

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参考文献 (77)*注記

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