王研式透気度・平滑度試験機と関連試験機との測定値比較

書誌事項

タイトル別名
  • A Comparison between Oken Air Resistance-Smoothness Tester and Related Testers in Relation to Measured Values
  • 王研式透気度・平滑度試験機と関連試験機との測定値比較[含 英語文]
  • オウケンシキ トウキド ヘイカツド シケンキ ト カンレン シケンキ トノ ソクテイチ ヒカク ガン エイゴブン

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説明

我が国では,紙の平滑度測定は,主に王研式平滑度試験機,ベック平滑度試験機及びプリントサーフ試験機を用いている。また,紙の透気抵抗度測定には,主として王研式透気度試験機及びガーレー透気度試験機が使用されており,プリントサーフ試験機で透気度を測定することも行なわれる。<BR>王研式試験機は,日本で開発されたもので,平滑度はベック相当値を,透気抵抗度はガーレー相当値をそれぞれ極めて短時間で測定できる。平滑度測定用ヘッドは,ベック機のヘッドとは異なり,多重リング構造が特徴である。一方,透気抵抗度測定用ヘッドは,ガーレー機と同一構造である。<BR>これら試験機の対応試験規格は,ベック,プリントサーフ(表面粗さ)及びガーレーについては,ISO規格及びJISがある。しかし,王研式試験機は,JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法に規定されているだけである。そこで,紙パルプ技術協会では,業界で最も広く使われている王研法による平滑度試験方法及び透気抵抗度試験方法のJIS化作業を行なっている。さらに,王研法をISO規格として制定することについても,提案作業を開始した。<BR>王研式試験機は,欧米では殆ど知られていないので,ISO提案に当たり,他の関連試験機との測定値の関係を提示する必要がある。このたび,日本製紙株式会社のご厚意によって,同社研究開発本部所有データの公開許可を頂いたので,紙パルプ技術協会で報文を作成した。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 62 (12), 1570-1577, 2008

    紙パルプ技術協会

参考文献 (14)*注記

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