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- 島林 克臣
- サンノプコ株式会社 研究部
書誌事項
- タイトル別名
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- The Development of Defoamer for Kraft Pulping Process
- シンキ クラフトパルプ センジョウ コウテイヨウ ショウホウザイ
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説明
苛性ソーダと硫化ソーダを用いて,木材チップを高温高圧下で蒸解し,パルプを取り出す方法をクラフトパルプ法(KP法)という。このとき,化学的に変性したリグニンがアルカリ液中に溶出する。このアルカリ液は黒液と呼ばれ,溶出したリグニンが界面活性をもつために非常に泡立ちやすい性質になっている。クラフトパルプ製造工程ではこの黒液がパルプの希釈水や洗浄水,分散液として循環使用されるため,泡が大量に発生する。泡はパルプの洗浄速度を下げ生産性が低下するほか,洗浄効率を低下させパルプの白色度が低下するなどパルプの品質に悪影響を及ぼす。そこで,泡をコントロールすることは,パルプの生産性と品質を安定化させために重要なポイントとなる。泡をコントロールする方法には機械的方法と化学的方法があるが,クラフトパルプ製造工程では消泡剤を用いる化学的方法が広く採用されている。<BR>従来から用いられている鉱物油系消泡剤とシリコーン系消泡剤の特徴と,実際の適用例などを紹介する。
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 58 (9), 1227-1231, 2004
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681493143936
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- NII論文ID
- 10013543160
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- NII書誌ID
- AN00379952
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2cXnvFKgtLk%3D
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- NDL書誌ID
- 7077934
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可