総合的なリスク調査に基づく有害生物対策の有効化

  • 伯耆田 勇一
    イカリ消毒株式会社 技術部技術開発グループ
  • 榎田 順一
    イカリ消毒株式会社 技術部技術開発グループ
  • 生田 秀
    イカリ消毒株式会社 技術部技術開発グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Validation of Pest Measures Based on A General Risk Investigation
  • ソウゴウテキ ナ リスク チョウサ ニ モトズク ユウガイ セイブツ タイサク ノ ユウコウカ

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説明

<p>製品への虫の混入は,製品クレームにより企業の信頼を失墜させ経済的な影響を与える重要な問題である。しかし昆虫類の発生源や侵入経路は昆虫の種類により異なり,また全ての工場で環境が異なるため,製造現場が抱えている問題は様々である。近年,多くの製紙工場は有害生物が混入することによる問題を抑制するために,工場内の昆虫類のモニタリングを行い有害生物対策の根拠としている。しかしモニタリング結果だけでは,製造現場が抱える問題点を全て把握することは困難であるため,総合的に問題を把握する手段が必要である。</p><p>そこで今回,有害生物対策を有効化するための総合的なリスク調査「有害生物リスクナビシリーズ」を紹介する。工場が抱える様々な問題点を防除計画に反映させていくためには,設備構造や製造工程,立地環境などの工場毎に異なるリスクを総合的に評価する必要がある。「有害生物リスクナビシリーズ」では工場が抱える問題を7項目のリスクに分けてそれぞれの問題点を明らかにし,調査結果を分析する。総合的なリスク評価を実施することにより防除対策の優先順位をつけやすくなり有害生物対策が有効化される。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (5), 502-506, 2017

    紙パルプ技術協会

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