石灰キルン オイルコークス混焼の操業経験

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タイトル別名
  • Operating Experience of Co-Firing of Petroleum Coke System in Lime Kiln
  • セッカイ キルン オイルコークスコンショウ ノ ソウギョウ ケイケン

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抄録

王子製紙日南工場は,パルプ苛性化工程設備において,No.1石灰キルン(φ2.3m×50mL)とNo.2石灰キルン(φ2.12m×36.5mL)の2基のロータリーキルンを有している。<BR>当工場では2006年に新エネルギーボイラーが稼動したことにより,重油を使用する工程は石灰キルンのみとなり,石灰キルンでの燃料コスト削減を目的として,オイルコ―クス混焼設備を導入した。<BR>オイルコ―クス混焼設備は,オイルコークスの原石を粉砕ミルに導入し,粉砕後熱風発生炉にて発生した熱ガスで気流搬送されつつ乾燥・分級される。粗粉はミル内へ戻り再粉砕され,微粉はキルンバーナーへ定量供給され重油と共に燃焼される。<BR>2008年の設備稼働当初はいくつかの設備トラブルが発生すると共に,燃料由来による苛性化石灰スラッジの変性とそれによるキルンの操業性悪化なども発生したが,現在は順調に稼動しており燃料コスト削減に大きな経済効果が得られている。<BR>本稿では,設備設置から4年が経過したオイルコークス混焼設備の操業経験について報告する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (10), 1083-1087, 2012

    紙パルプ技術協会

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