連鎖重合に対する金属石鹸の觸媒作用

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  • レンサ ジュウゴウ ニ タイスル キンゾク セッケン ノ ショクバイ サヨウ

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鉄, コバルト・ニッケル, 鉛, 亜鉛, 錫アルミニューム及び銅の主としてジステアリン酸塩を合成し, スチレンの触媒熱重合速度を比較し, 鉄, 黎バルト, ニツケル塩が比較的大きい触媒能力があることを認めた。次いで鉄塩についてパルミチン酸塩, ステアリン酸塩及びラウリン酸塩を比較し重合速度はパルミチン酸塩がもっとも大きいことを知った。詳紬な実験は主として鉄ジパルミテートて行い, まず重合速度が触媒濃度の5/2乗に比例することさらに重合の活性化エネルギーとして約18Kcal/moleを得た。重合度の触媒濃度依存性や重合の進行にともなう重合度の変化さらにピクリン酸及びトリニト群べンゼンによる重合禁止作用などについては連鎖重合としての正常の挙動を示した。<BR>空気共存の影響は過酸化ベンゾイルの場合と比較してかなり大きかった。最後に四酢酸鉛による触媒熱重合速度の温度依存性から重合の活牲化エネルギーとして約19Kcal/moleを得, この値は鉄ジパルミテートの場合と一致した。

Journal

  • Kobunshi Kagaku

    Kobunshi Kagaku 11 (106), 53-58, 1954

    The Society of Polymer Science, Japan

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