ナノセルロースサミット2016 in 東京参加報告

書誌事項

タイトル別名
  • A Report on Nanocellulose Summit 2016 in Tokyo
  • ナノセルロースサミット2016 in 東京参加報告 : 2016年12月9日東京ビッグサイト・国際会議場にて開催
  • ナノセルロースサミット 2016 in トウキョウ サンカ ホウコク : 2016ネン 12ガツ 9ニチ トウキョウ ビッグサイト ・ コクサイ カイギジョウ ニテ カイサイ
  • ─2016年12月9日東京ビッグサイト・国際会議場にて開催─

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抄録

<p>2016年12月9日に東京ビッグサイト・国際会議場にてナノセルロースの産業化を目指す国際シンポジウムが開催され,カナダ,米国,スイス,スエーデン,韓国,日本など世界6か国からトップランナーが集結して,製造法,特性,用途,標準化,安全性について講演し,活発な質疑応答が行われた。ナノセルロースをベースとした材料は多種多様で,セルロースナノクリスタル(CNC),セルロースナノファイバー(CNF),ミクロフィブリル化セルロース(MFC),バクテリア合成ナノセルロース(BNC),藻類由来ナノセルロース(ANC)等がある。こうしたナノセルロースの歴史は1940年代以前に遡る。これらの材料の用途は,産業規模の石油,天然ガス,製紙から医療,電子機器用の先端材料に至るまで多岐に渡り,数多くの研究グループが世界中で多目的材料を開発中である。その一部は既に実用化され,米国,カナダ,北欧,日本等の企業はトン単位でCNC,CNF,MFCを生産している。しかし,市場性のある価格での直接的供給はまだ実現していない。セルロース材料は多くの産業で何十年にも渡って安全に利用されてきたが,現在の規制の枠組みと顧客サプライチェーンは,ナノスケール特性のレベルで新たな安全性実証を求めるようになっている。こうした安全性実証に関する要件は地域や製品のカテゴリー,ライフサイクルの段階によって異なる。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (2), 159-162, 2017

    紙パルプ技術協会

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