二塚製造部省エネルギーへの取組事例

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タイトル別名
  • About Energy Conservation Examples of Initiatives Manufacturing
  • ニズカ セイゾウブ ショウエネルギー エ ノ トリクミ ジレイ

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抄録

<p>近年,紙パルプ産業においては日々,省エネ・省資源・CO2削減の取組みが進められている。生産面においても省エネによるコスト削減は大きな課題となっており,一層の努力を積み上げなければいけない状況である。</p><p>今回,当製造部では脱墨パルプ設備の洗浄工程に新型洗浄機を導入し,106kW/月の省電力を達成した。この設備投資はDIP白色度アップによる原料配合率向上が主目的であり,省電力としてのメリットは付加価値であった。しかし,昨今の低操業下において大型の設備投資が減少している中,省エネ以外を目的とした設備投資であっても省エネの観点で着目していくべきである。</p><p>また電力変換技術の中でも近年注目が集まっているマトリクスコンバータの導入による省電力事例では,巻取搬送工程においてエレベーター式トレーコンベアが下降時に発生する回生エネルギーの回収を図った。通常,モーター周波数を変調する方法では,交流電源を直流に変換し,さらに交流に変換するVVVFインバータを使用するが,マトリクスコンバータは交流電源から直接新たな交流を作り出す電力変換装置である。このような新しい技術を積極的に取り入れていくことも省エネを実現する上で重要となる。</p><p>本稿では当製造部が実施してきた取組みを省電力・省重油・節水の3項目に分け紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 70 (11), 1169-1173, 2016

    紙パルプ技術協会

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