卓上型ラボ用塗工機

書誌事項

タイトル別名
  • Simple and Laboratory-Scale Coating Machine
  • 卓上型ラボ用塗工機 : "コーティングユニット"のご紹介
  • タクジョウガタ ラボヨウトコウキ : "コーティングユニット"ノ ゴショウカイ
  • -Introduction of “Coating Unit”-
  • ―“コーティングユニット”のご紹介―

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説明

ドイツのSumet社が開発した卓上型のラボ用の塗工機は生産工程を模した塗工方法により,生産設備で塗工した場合に比べ表面性,印刷結果,バリヤー層(多層塗工の場合)等に就いて相関が高い。また,塗工後に赤外線ヒーターと熱風を用いた乾燥を行い,3m/分以上の塗工速度の場合,3秒以内で塗工後に乾燥が行われ,即ち,塗工成分がサンプルに浸透する前に乾燥が行われる。塗工速度は0~35m/分の範囲で調整可能である。<BR>塗工方法は標準でサイズプレス,フィルムプレス,オプションでブレード,メタリングロッド塗工を行うことができる。フィルムプレスの場合,塗工前にアプリケーションロールから余剰な塗工液を取り除くロッドも装備されている。ロッドの押し圧と,塗工用ロール間の圧力,ブレードの角度,押し圧,メタリングロッドの回転方向,回転速度,押し圧,乾燥の強弱に就いてタッチスクリーンを通して,設定を行うことができる。これらの設定を同じにすれば,塗工量など再現性にすぐれた仕上がり状態での塗工を行うことができる。<BR>塗工パンの容量は1ℓで最低400mlあれば塗工を行うことができ,塗工部はユニットになっており,装置本体からワンタッチで着脱を行うことができる。さらに塗工用ロールはユニットから容易に取り外しができ,洗浄が容易である。従って,多品種の塗工液を少量で多大な労力を必要とせずに評価を行うことができるのが最大の特徴である。オプションで巻き取り部,拡張乾燥部が追加されたオンライン型が用意されており,ロール状のサンプルの連続塗工が可能である。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 68 (2), 126-132, 2014

    紙パルプ技術協会

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