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タイトル別名
  • Development of Water Soluble Direct Thermal Paper
  • スイヨウセイ カンネツシ ノ カイハツ

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説明

可変情報を表示できる感熱紙は,レシート,チケット,ラベルなどで身近に使用されており,近年ではハンディターミナルを用いて乗車券や宅配便伝票が発行される光景を見かけることも多い。<BR>感熱紙の用途の約15%を占める感熱ラベルは,日用品などをはじめとするさまざまなものに使用されており,価格,商品情報,バーコードやQRコード等が表示されている。しかし,表示内容の増加に伴いラベル自体が大きくなり,被着物からラベルを剥がす手間が増すなどの不便さが目立つようになった。被着物から迅速,容易に剥がれるラベルとして,粘着ラベル全体に水分散性を付与し,水流で除去できる水溶性ラベルが知られている。水溶性ラベルは主としてリターナブル容器の内容表示に用いられており,使用後に容器を水洗する際にラベルも同時に洗い落とすことができるため,ラベルを手で剥がす必要がなく,作業効率が高まる。この用途では,ラベルに書き込まれた可変情報は容易に判別されねばならないが,手書き文字は判読し難いものが多いため,感熱プリンター対応の同ラベルが要望されている。<BR>このような市場要望から,水分散性を有する感熱紙はラベル用基紙を中心とした多様な用途でニーズがある。「溶けるように分散する」水溶紙のように迅速な水分散性を有し,かつ汎用感熱紙と同等の印字特性を有する水溶性感熱紙を紹介する。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 65 (4), 360-363, 2011

    紙パルプ技術協会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (1)*注記

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