省エネルギー&原料品質低下の時代に求められる最新技術の紹介

書誌事項

タイトル別名
  • Cutting-Edge Technologies for Recent High Demands on Energy Consumption and Limited Grade Stock
  • ショウエネルギー&ゲンリョウ ヒンシツ テイカ ノ ジダイ ニ モトメラレル サイシン ギジュツ ノ ショウカイ

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説明

近年,大きな問題となっている原料古紙の品質低下に対し,製品品質を維持,改善するために,省エネルギーで歩留の良い原料調成機器,及び方法の必要性が増している時代である。これらの問題解消に寄与する最新の設計技術,製造技術を駆使し開発された新製品のコンセプト,構造原理,導入事例等を紹介させて頂く。<br>具体的には最高レベルの省エネルギーローターと独自の発想の高離解効率ストレーナーを組合せた最新式パルパー・MaxiPulper,原料歩留を向上させ効率よく異物を排出する粗選リジェクトスクリーン・MaxiTrasher &MaxiSeparator,スリットの精度が突出したMaxiBasketと殆ど全てのOutwardスクリーンで大幅な省エネルギーを実現するGHC2ローター,非常に低動力で繊維強度を最大限に発現することを目的に開発された最新式叩解機・MaxiFinerと叩解刃物ライフタイムの改善をもたらすMaxiCoat Finebar技術,安定した抄紙効率と高い製品品質をバックアップするオンマシン洗浄装置ラインナップからフォーミングワイヤー洗浄装置・FF Cleaner,高い搾水性と安定した水分プロファイルを確保するAirSet・水切りドクター,COLDWATER・ディッケルシールなどである。<br>パルパーからオンマシン設備まで多彩な内容であるが,これらの設備・技術が,日々多様化し,品質レベルが低下している原料を,少ないエネルギーで高い品質の製品に仕上げると言った困難な要求に応えるべく日々努力されている製紙工場の皆様に,微力なりとも貢献できれば幸いと考える。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 70 (2), 101-110, 2016

    紙パルプ技術協会

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