ロータリーキルンの設備診断

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タイトル別名
  • Equipment Diagnosis in Rotary Lime Kiln
  • ロータリーキルン ノ セツビ シンダン

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説明

<p>石灰キルンは苛性化工程における重要なプロセスの一つであるが,設備規模が大きい・運転中の点検が難しい・休転日数が少ない等の理由により長期運転に起因する異常や変化に気が付きにくい。そのため,王子製紙米子工場ではキルンの現状把握および計画的な修理・更新立案のため宇部興産機械株式会社によるキルン設備診断を実施した。</p><p>設備診断は9 項目から必要に応じ選択する事ができ,従来はキルン停止時に測定を行っていたが,現在は一部の項目でキルンを運転したまま測定する事が可能となっている。</p><p>今回の診断では,熱間時にキルン通芯を測定する胴体外部通芯測定・シェル楕円度を測るオーバリティ測定・タイヤとローラーの摩耗状況を確認する周長測定を実施。冷間では,ローラー軸受間距離測定・ローラーフレームレベル測定・ガースギヤ頂隙およびバックラッシ測定・各部目視点検を実施した。</p><p>診断の結果,通芯垂直方向の振れ幅大・キルンオーバリティ大・ローラー摩耗等が判明し,結果に基づいた推奨整備項目の提示を受けた。現在はこの推奨整備項目を基に整備計画の見直しを行い順次整備を進めている。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (11), 1297-1300, 2017

    紙パルプ技術協会

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