最新の板紙マシン

  • 甲矢 佳己
    メッツォペーパージャパン株式会社 エンジニアリング本部

書誌事項

タイトル別名
  • New Board Machine Concept
  • サイシン ノ イタガミ マシン

この論文をさがす

抄録

最近の新設のライナー及び中芯グレードにおける軽量化及び高速化のスピードは目を見張るものがあり,すでに坪量は75g/m2以下,最高運転抄速は1,650m/minに達しており,1,700m/minも視野に入ってきている。<BR>原料も古紙の割合が多く軽量になるにもかかわらず強度の向上が求められており,今日の経済状況下では,投資の迅速な回収が収益性を確保するためには不可欠である。<BR>メッツォ社の紙・板紙生産ラインは,エネルギーと原料の効率向上により操業コストを低減し,効率的な操作及びメンテナンスに配慮した設計により生産性を向上させている。これらの技術や設計的配慮は時代のニーズに沿ったもので高く評価されている。<BR>日本国内の設備投資は新マシンから既存設備の改善にシフトしてきているが,これらの新マシンの技術の中には,既存設備への適用も可能なものもある。また,グローバルな市場に対し,輸入紙への対抗上,これら新マシンの品質に対抗するために既存設備の改善が必要とされる。<BR>本稿では,メッツォ社が,これまでに納めた以下の最新の抄紙機を紹介する。<BR>1)Propapier PM2 テストライナー・中芯マシン ドイツ<BR>2)Fujian PM6 中芯マシン(OptiConcept M) 中国<BR>3)Saica PM11 中芯マシン イギリス<BR>4)Jian PM3 塗工板紙 中国

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 67 (5), 486-490, 2013

    紙パルプ技術協会

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ