無機化合物存在下におけるビニル系モノマーの重合 IV 酸化鉄存在下におけるメタクリル酸メチルの重合
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説明
粉末状酸化鉄存在下において水媒体中, 亜硫酸の添加によりMMAの重合を行った. 重合は種々の条件により影響を受け, PMMAでカプセル化された酸化鉄が得られた. PMMAの他, 分子量4000~8000程度のオリゴマーおよびMMAのスルホン酸誘導体と推定される副生成物が少量得られた. 40~60℃における重合の全活性化エネルギーは21 kcal/molであった. 酸化鉄-PMMAを熱ベンゼンで抽出するとほとんどのポリマーは抽出されるが, 一部は抽出されないで残る. 抽出ポリマーは通常のポリマーより分子量が大きく, 分子量分布も広い. またタクチシチーは通常のラジカル重合によるものとほぼ同様であった. これらの結果から本重合系の重合機構につき若干考察した.
収録刊行物
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- 高分子論文集
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高分子論文集 32 (2), 120-125, 1975
公益社団法人 高分子学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681498127104
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- NII論文ID
- 130004033530
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- ISSN
- 18815685
- 03862186
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可